独立宣言ブログ

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ー空気やムードに流されずー

2015年1月2日 12:08

『一にち一みり』 NO.036

ー空気やムードに流されずー

数年前の政権交代での最大の成果は、事業仕分けだと思います。
国家行政、地方行政に紐づく組織が、全国津々浦々に配置されていること。
行政職員の再就職先、巨大な雇用の受け皿になっていたこと。
初めて、事業仕分けという言葉から知りました。

今後とも存在する価値がある組織と、そうではない組織を仕分けます。
連日の報道、特にテレビの生中継で、お白州の場に引き立てられた人々を映します。
政治ショーとしては、ある意味溜飲が下がる思いがしました。
連日、事業仕分けという言葉が飛び交いましたが、今は一体なんだったんだ、
まだまだ道半ばだったんじゃありませんかと、誰かに聞いいてみたい思いです。

世論はお盆の上の豆のごとし。
左に傾ければ一斉に左に転がり、右に転ずれば一斉に右に転がる。

ちょうど同じ頃、マニフェストという言葉も、事業仕分けという言葉と同様、
マスコミの最多出場言葉だったと思います。
私の認識、マニフェスト、選挙公約とは、選挙権を持っている国民との約束。
誠実に必ず履行しますという契約だと思ってきました。
その後、この認識が一変することになります。

世の中は、時々の空気やムードに大きく流されて動いているように感じます。
ある報道にびっくりしました、国民のマスコミ報道への信頼感。
米国やヨーロッパの信頼度は30%未満、イギリスに至っては13%。
マスコミ報道を信じない、視点の一つ程度にしか思わない。
他人の言うことに左右されのではなく、自分の頭で考えることを信じるのだと思います。
アジア諸国、とりわけ我が日本は72%、ほとんどマスコミを信じていますという結果。

大手マスコミの論調に日本全体の空気やムードが作られているのかもしれません。
ただ、マスコミが、イニシアティブを取ってリードしているのではなく、
時々の政権の動きや事件事故災害などに対する、
国民、大衆の反応、空気やムードを反映しているのだと思います。
まさに、お盆の上の豆のように動いているのかもしれません。

これはどういうことを示しているか。
50年先、100年先を見通した、あるべき姿についての一貫した考えのもとに、
国は動いてはいない、ということです。

日本村がもしこのように動いているとすると、それぞれの組織や会社も同様かもしれません。
会社も空気やムードに流されて、一人一人も空気やムードに流される。

そこで私はどうすべきか?

ちょうど、日経新聞の私の履歴書に、世界の王さんの連載が始まりました。

外側から見ると、僕の一本足打法は器用に見えると思うけれど、
不器用だったので、あのスタイルしかできなかった。
極端な王シフトが引かれたので、
流し打ちができればいくらでもヒットを量産できたけれど、流す器用さはなかった。
もちろん、頑固なのでホームラン一点にこだわった。
⚪︎当時の打法の常識やムードに流されなかった。
⚪︎頑固に自分のスタイルを追求した。
⚪︎目先の利を追わなかった。
⚪︎ホームランバッターという自分の使命に集中した。
⚪︎どんなに調子を落としても、初期設定の使命をやり抜いた。

個人の生き方について、すごく深いお話だと感じます。

先日、大横綱だった千代の富士のお話を聞きました。
勝つためには、あれこれやらない。
自分の型を一つに絞ってとことん追求する。
立会いの一つの動作で、5つのことを瞬時におこなう。
これだけを来る日も来る日も繰り返す。
王さんのお話と通じます。

国の行方も心配ですが、先ずは自分の足元をかためよう。

空気やムードに流されず
自分スタイルを発見し
とことん追求するということだ

「我が型を 愚直に貫く 決意する」

ー対等ということー

2015年1月1日 19:28

『一にち一みり』 NO.035

ー対等ということー

⚪︎ポイントカードありますか?
⚪︎いや持っていません。
⚪︎失礼いたしました。

お客様を囲い込むために、どこもかしこもポイントカード。
ポイントカードをお持ちのお客様にポイントを付けることを促さないと、
店長にもお客様にも叱られる。
ポイントカードの有無を尋ねて、持っていないと答える顧客には、
失礼いたしました、と平身低頭。
持っていないことに対し、謝られることに違和感覚えながら、
今日もあっちの店こっちの店で失礼いたしましたのオンパレード。
失礼いたしましたという意味はすでになく、この状況を回避するための言葉にすぎない。
失礼いたしました、ではなく、かしこまりましただったらまだ分かる。

□お客様は神様か?

お客様に、心からのおもてなしをするために最上級と思われる言葉を使ったにすぎないと思う。
客となる消費者は、あまたあるラーメン店の中から自分でセレクトしてお店に足を運びます。
大盛りで、チャシューの厚さ大きさから、この値段は妥当だなと判断し注文、待つこと10分。
想像通り美味しい、いや大不満足。でも、良くも悪くもあなたの自己責任。
文句を言うのは筋違い、きちんとお金払って帰りましょ。
商売、事業は、商品やサービスをお客様に提示して、お客様が注文した時点で契約成立。
このように、払うお金の価値といただくものやサービスが、
釣り合っていない時もありますが、商売、事業、基本は価値と価値との等価交換。
どちらが、偉いとか偉くないとかという関係ではないはずです。

誰もが、お客様を迎えたり、お客様として迎えられたり、日々攻守交代を繰り返す。
コンビニ、カフェや居酒屋で繰り広げられる、
同じ人間同士が、必要以上に極端に、上になったり下になったり強いストレスを与え合う。

これはきっと、誰もが通うコンビニだけの現象ではなく、
必要の無い、無用のストレスの与え合いは、会社や学校さまざまな場面で存在すると思います。

□相手との関係性を示す言葉から考えよう

⚪︎年上、年下。誰は僕の一コ上とか二コ下とか。
⚪︎先輩、後輩。一生上下関係は不動です。
⚪︎親子関係。
⚪︎夫婦関係。
⚪︎先生と生徒、師弟関係。
⚪︎男か女か。
⚪︎上司、部下。
⚪︎本社の人、子会社の人。
⚪︎元請け、下請け。
⚪︎買う人、売る人。
⚪︎学閥、派閥。
⚪︎親分子分。

こうして列挙してみると、人との関係性や、人を区分する言葉はたくさん存在する。
実際には、さまざまな言葉が組み合わさり、複雑な関係を幾重にも重ねて生活を送っている。
もちろん、立場や役割を明確化することで、ある関係の元での目的を達成させるための言葉としては大切な意味がある。
ただ、このような言葉の多くには、双方どちらかの優位性を示したり、
上下を明らかにさせるニュアンスも多く含まれていると思う。

□対等とはどういうことか

◇人間関係の一丁目一番地は、信頼。人として人間としてその人を信頼できるかです。
◇信頼を形成する前提は、人として、全ての人との関係を対等とみなすことです。
◇対等とは、相対する双方の間に優劣、高下などの差のないことです。
◇対等ということをもう少し分かりやすく言えば、全ての人を尊重すること。

□対等は素晴らしい

◇日々私達はたくさんの人と出会います。
会う度に、その都度相手を値踏みする、上下を探る必要が全くなくなります。
◇特に自分が優位な立場にあるときほど、対等に接する姿勢、尊重する姿勢は、
感謝を持って受け入れてくれるはず、嫌がる、困る人はいないと思います。
◇相手に対して無用なストレスをかけない。
相手からストレスを受けても、さらりとかわす、あるいはきぜんとする。
◇全ての人と対等に接すると決めた瞬間から、出会う全ての人との関係は、簡単でシンプル。
◇対等に接するということは、生き易く、心地よい。

□対等を態度や言葉、行動で示すには

◇個人としての高い自立性を身に付けようと努力する。
◇どんな状況でもタフに切る抜ける覚悟を持つ。
◇特に、相手より世間的に上の立場にいるときは、謙虚に対等を貫こうと決める。

「ふと見ると となりのカツが でかく見え 心ならずも 気が沈む」

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