ー順風と逆風ー
2015年7月24日 12:44
『一にち一みり』 NO.064
一順風と逆風ー
台風の影響からか昨日も今日も風が強く吹いている。
いつも走る江戸川の土手は、回りから5メートル程高く、さえぎるもは何もない遊歩道。
そこを走ると一段と強く風を感じます。
行きは筑波山を眺めながら北上し、帰りは東京湾に向かい南下します。
行きは南風に乗って順風満帆。帰りは、逆風に向かって遅々として進まず。
順風も逆風もどちらも外的な要因、走るという行為に強く影響します。
順風の時、最初は風が背中を押してくれていると感じながら調子良く走ります。ただ、やがて風の存在を意識しなくなります。まるで、自分の力が増したかのような感覚で快調に飛ばすことができます。
風の存在に改めて気がつくのは、帰ろうとUターンした瞬間。あ、こんなに強風が吹いていたんだと気がつきます。風に乗って、調子に乗って随分遠くまで来てしまったことを後悔します。
帰りは、まさに風に逆らいさからい、一歩づつ耐えに耐えて走り続けます。
そこで考えました。人は随分手前勝手な生き物ではなかろうか?
うまくことが進んでいる時には、自分は随分力をつけた、このままこの調子が続くものと考える。
会社であれば、自社は案外優位性が高いかも、こんな状態がずっと続くと考える。
逆にうまくいかない時には、自分ではなく、周りの人や、外部環境のせいにしがちだということです。
ではどのように考えれば良いか?
順風な時には、周りの応援や手助け、まさに背中を押してくれている、運も味方してくれたと、順風でいられることに感謝する。
この順風がいつまでも続くとは思わない。やがてくる逆風に備えて次の一手や努力を怠らない。
逆風下にあっては、逆風にさからってでも強く前進できる力をつける。
人として、会社としての器を広げるチャンスと捉え、逆風に向かって真っ直ぐに勝負する。
やがて来たる順風に乗って、大きく飛躍するための準備をする、力を蓄える。
このようにどちらに転んでも、ポジティブに思考することが自分の糧になる。
自立的であり、生産的であり、常にやる気を維持し、周りの人にも好影響を及ぼす考え方だと思います。
ー睡眠の効能ー
2015年7月10日 16:05
『一にち一みり』 NO.063
ー睡眠の効能ー
最近、体のコンディションが、ものすごく仕事の生産性に大きな影響を及ぼすと強く感じます。
体のコンディションとは、心身のコンディション。心と体のコンディションを整えるために大切なことは充分な睡眠だと思います。
充分な睡眠からは、さまざまな効能が生まれます 。
気持ちに活力があふれ、やる気がわきます。考えは、ポジティブ、前向き、前のめり。
思考は、長続きし、良いアイディアや知恵が湧きます。
一方、睡眠不足、即ち、疲れている、疲労が蓄積、疲弊している。このような状態からは、全く正反対の悪しき状況が生まれます。気持ちは、高揚せずにやる気が湧きません。考えは、ネガティブ、何事もうまくいくとは思えない。思考は長続きせず散漫に。ますます、疲労感や徒労感にさいなまれ、良い考えにたどり着かずに、悶々とする。まさに、バッドスパイラルに落ち入ります。
影響はこれだけではありません。気分の悪さは、周りのメンバーにも直ぐに伝染します。
当事者のみならず、周りの人にも強く悪しき影響を与えます。
特に、役職者など元々周りのメンバーに影響力を持っている人が、このような状況に落ち入っている場合は、さらにさらに悪しき影響を拡散させることになります。
人はピンチに立った時、寝てる場合じゃない、寝る間を惜しんでもやるべきと考えます。
短時間で解決しそうなケースは、こうすべき場合もあります。
ただし、長丁場、長いレースを走り続けるためには、時々に、充分な睡眠を意識して取る習慣を身につける方が得策だと思います。
長い時間をかけることは、仕事の目的ではありません。クオリティーの高い結果を出すことが目的です。充分な睡眠を取り、短時間に成果を示すことが大切です。
私は昔から、どんな場所でも瞬時に眠ることができます。昼休み15分間の昼寝だけでも随分リフレッシュします。午後からの再スタートを気分良く始められます。
やはり我々は生身の人間、意識して、心身に栄養を与えるべきです。
そして一人一人が、プラスのオーラ、ポジティブな空気を意識して作り出す。
特に、リーダーは常にごきげんで、笑顔が一番。
チームメンバーの意識と心を合わせて皆の力を結集し、生産性高く、良い結果を出すことに力を注ぐことがリーダーの最も大切な役割だと思います。
ーP.ドラッカー先生のお客様第一を考えるー
2015年7月3日 11:45
『一にち一みり』 NO.062
ーP.ドラッカー先生のお客様第一を考えるー
ドラッカー先生は説いています。
『企業に中にあるのは、唯一コストのみであり、利益は常に企業の外(市場、顧客)にしかない。』ゆえに、会社の内側から外の世界を眺めるのではなく、会社の外側に立って自社を眺めるべき。具体的にはどのようにせよということでしょうか。
《考や行動の正しい道筋》
お客様は必ず、会社の外側に存在する。外側の市場で事業や各々の生活を営んでいる。
買い手としてのお客様が、ものすごい数の商品やサービスの中から選択する。
選択する判断材料は、自分の課題を解決してくれるか、自分が欲しているか、買うと嬉しいか、などの自分にとってのメリットを考えた上で購入します。コンビニであれば陳列している棚からほんの数秒で購入商品を決定します。もう少し高い商品であれば、スペックや評判なども考慮します。
このように、買い手が全てを決します。
会社の内側にいて、内側から考えて、自社ができること、自社がやりたいことを商品やサービスとして提供してはいけないということです。
会社の外側に立ち、お客様と同じ視点に立ち、お客様に提供すべき商品やサービスの価値とは何かを考え抜いて、具現化することです。外側の視点とは、社内常識や業界常識を疑い、前例や慣例を打破することです。特別に強い意識を持たないと、すぐに内側の視点、社内事情を優先しがちです。
内側の視点から外側に切り替え、外側の視点を維持することは、最も大切なリーダーの役割です。
《お客様の視点に立つということ》
お客様の視点がどこにあるのか、どこに向いているのか探す手立てで最もダイレクトな手段は、お客様の声を聞くということです。何かれとなく理由をつけてはお客様の元を訪ねるということ。メールで済むことでも、訪問し直接お会いして声を交わすということです。
とかく真面目な社員ほど、難しい顔をして会社のデスクに終日しがみついていることが仕事だと錯覚しがちです。利益の源泉は外にある、外に出かけてお客様に会わずして仕事は成り立ちません。外に外にと声をかけることがリーダーの大切な役割です。
ありがちなことは、社員一人一人が貴重なお客様の声を聞いてきても、自分だけの引き出しにしまってしまうこと。直接お客様の声を聞きに出かけられない人を含めて、関係するメンバー全員の共有財産とすべきです。これもまたリーダーの大切な役割です。
《マクロ的な視点で市場を見る》
お客様の声を聞くということと並行して、広い視点から市場を眺めることも大切になります。
市場のトレンドを把握する。今や経済に影響する要素は多岐に渡ります。世界で起こっていることがたちどころに我々の生活に影響する時代です。
先ずはワールドワイドな視点を持ち、自分の業界のトレンドに引き寄せて見る。
先ずは森全体をざっと眺めて、自社のビジネスを詳細に分析する。
そのためには、新聞や経済誌、インターネット、書籍などから広く情報を収集する。今や情報は洪水のように押し寄せます、取捨選択することはとても難しいことですが、あまり時間をかけずに直感を信じてアプローチするしかないと思います。