独立宣言ブログ

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ー自分らしく生きるー

2014年12月31日 20:37

『一にち一みり』 NO.034

ー自分らしく生きるー

Let it go ありのままで、大ブレークしました。
あるカラオケボックスに行きました。楽器の練習をしようと部屋に入ると、隣は先ほど受付にいた女子高生二人組。そこのカラオケボックスは、防音ルームではなく筒抜けに音が聞こえます。それから2時間余り、エンドレスで、ありのままでと叫ぶ二人の絶叫が鳴り続けます。
気になって練習になりません、というか呆れて可笑しくなりました。
ありのままでと連呼する彼女達の声から、
本当にありのままに生きたいという願いがあるのかもしれないと感じました。

ありのままに生きる、自分らしく生きるは、かなり近い言葉だと思います。
私にとっての、自分らしく生きるを考えてみます。

□自分らしさは、どのように形成されるのでしょう。

第一。生まれた瞬間に持って生まれてきた、先天的な素質、ご先祖様から受け継いだDNA。
第二。オギャーと叫んだ瞬間から受け続けるさまざまな影響により形成される後天的な素質。
この両者が合わさって、年齢を重ねるに従って、時々の自分らしさとなるのだろうと思います。

自分らしさに影響する様々な事柄を、
心理学者マズロー先生の欲求の5段階を使って整理してみようと思います。
欲求の五段階とは、人間として生き続けるための最も大切な欲求である1段階目の欲求が満たされると、第2段階目の欲求が生じる。次には3段階目、さらには4段階目、最後は5段階目の欲求に達するという考えです。
すごく単純に考えれば、人は欲求を満たすために営んでいくものだと考えて、
各段階で人とは異なる様々な影響を受け続けた結果が、
自分らしさだろうと考えました。

□自分らしさに影響すること。

◇第一段階目:生理的欲求、息をする 睡眠をとる 食べる 種の保存など。
⚪︎食べることすら困難、いくらでも有り余る食料がある。
⚪︎水が当たり前にある国、水は大変貴重な資源だという国。

◇第二段階目:安心、安全欲求。
⚪︎衣、住のさまざまな形。
⚪︎生まれた所、育った所の気候や環境。
⚪︎治安や紛争の状態。

◇第三段階目:所属、社会的欲求。
⚪︎学歴
⚪︎家庭を持つ。
⚪︎就職する、組織に所属する。

◇第4段階目:承認の欲求、自己への評価。
⚪︎組織や家庭での居場所の有無。
⚪︎ほめられる、尊敬を受ける。
⚪︎役職や地位、名誉。

◇第5段階目:自己実現の欲求。
⚪︎自己実現をはかる、最高の自分を目指す
⚪︎無限の欲求。
⚪︎人の喜びが我が喜び、利他的。

一段階から5段階までを眺めると幾つかのことが分かってきます。

一段階から四段階までは、欲求のままに、際限なく望んではいけないことです。
高級料理を食べ、贅沢な邸宅に住み、高額な報酬を得て、地位や名誉を追い続ける。
何もかも独占しようとすることです。
過ぎたるは及ばざるが如し、そこそこの欲求で満足する。
足るを知るということだと思います。

もうひとつ、一段階から四段階までに共通すること。
他者との比較により、良い悪い、勝った負けた、幸せ不幸せ、
と自分が思うこと、あるいは他者から評価されることが多い点です。
もちろん、そのように思わない人がいることも事実です。

では、五段階はどうでしょうか。
最高の自己という境地は無限大、いくら欲求を高く掲げても構いません。

もうひとつ大切なことは、もはや人と比較したり競争する世界ではありません。
昨日の自己より一歩でも高みを目指す、越えるべきは自己のみです。

□私にとっての目指すべき、自分らしく生きること。

⚪︎自己実現するための使命に、素直に一直線に行動する。
⚪︎自分も周りの人も楽しく生きる。
⚪︎人と、比較せず、競争せず。
⚪︎おくさず、おごらず、フラットに。
⚪︎人と対等に接する。

まだまだ、一段階から四段階の欲に惑わされながらも、
少しづつ軸足を5段階に移動するように、
自分らしく生きていこうと決意する。

「天空に めざす光を 定めたり」

ー初心を考えるー

2014年12月30日 16:46

『一にち一みり』 NO.033

ー初心を考えるー

「初心忘るべからず」、今までに何度も繰り返して聞いてきました。
きっと、初心は忘れてはいけないということは真理です。
忘れるな、忘れるなと声高に言うということは、必ず忘れるということ。
折に触れて思い出すのだよ、と説いているのだと思います。

□忘てはいけない初心とは? 参考:デジタル大辞泉

◇思い立ったときの、志、純真な気持ち、謙虚さ。
⚪︎世のため、人のため。
⚪︎子供たちに背中を見せて教えたい。
⚪︎一隅を照らす人になろう。
⚪︎平成の赤ひげ先生になるのだ。
⚪︎お金を稼いで貧困を根絶したい。
⚪︎新しい道具を前に嬉しくて仕方がなかった。
⚪︎何もできない私には、先輩眩しくかっこよく。

◇物事を習い始めた頃の様子。
⚪︎毎日、基礎で始まり基礎で終わる。
⚪︎ABCが分からずして、進化はできない。
⚪︎ピラミッド、広い底面があってそびえ立つ。
⚪︎いつからボールを打てるんだ、今日も腹筋明日も腹筋。

◇慣れないわたしに、初心なぼく。
⚪︎何も知らなく何もできず、みっともない恥ずかしい。
⚪︎しくじり、失敗、顔から火の日々。
⚪︎今になって分かる師匠の厳しさ、ありがたさ。
⚪︎なんで先輩怒ったか、私を思ってのことだった。

□必ず初心を忘れる理由。

⚪︎やることの大抵が分かってくる。
⚪︎自分ができる範囲と自分には無理な領域が分かってしまう。
⚪︎一日、一月、一年の流れが見通せる。
⚪︎慣れる、惰性となる。
⚪︎慣れれば少しは上手くなり、おごり、慢心顔を出す。
⚪︎現実の世界と理想の世界との落差に気付く。
⚪︎現実の諸事万端に明け暮れる。
⚪︎いつしか、初心はどこかの彼方へ。

□初心を振り返り、初心時の気持ちからリスタートするタイミング。

◇子供の時代は、きちんと何年かに一回、初心に立ち返る機会が用意されています。
小中学校、高校、専門学校、短大や大学、それぞれに入学と卒業という場が設けられています。おそらく、初心をという言葉をたくさん聞いたのは、このセレモニーの時です。

◇社会に出てみると、就職やリストラ、転職、結婚などなど。
みんな一緒にということは、もはやありません。
自分のことは自分で、自ら初心を振り返るイベントを主催しなければなりません。
子供時代は先が長いので、数年おきでも良いかもしれません。
大人になって、忘れるのは速攻ですから、小刻みに年に一回ぐらい振り返るべきです。
ちょうど今の時期、まさに年が改まる前後が相応しい。
世間も一年の振り返りの大合唱。
時を同じくして、一人初心振り返りイベント開催だ。

「この歳で 三日坊主を 脱したり?」

ー時間を意識するー

2014年12月29日 15:58

『一にち一みり』 NO.032

ー時間を意識するー

布団の中は天国だ、絶対にここからでたくない。
今日は休みだ眠り続けよう、さっきまで眠っていたのにまたもや睡魔。
若い時、眠ることは、自分の欲求の中でも大きなポジションを占めていました。

どうして若い時代に朝寝坊だったのが、歳を取るに連れて早起きに変わってくるのか。
寝る子は育つ。睡眠時に成長ホルモンが分泌される、20歳ぐらいから減少し始める。
若い時には、寝ている時間も大事な成長時間。

ただ、いつもいつも朝寝坊しているわけではない。
明日は遠足、家族旅行だ動物園。
大好きなことの前夜は興奮して寝られない。
といってもいつしか寝ていて、あっという間に、朝ー。
楽しそうなイベントがある時には、パッと起きる。
めんどくさそうなことや辛そうな場合は、できることなら起きたくない。
子供も大人もきっと同じ。

大人がだんだん早起きになる理由。
若い時には、我が人生が有限なんて意識せず、時間はいくらでも有り余っている。
時間は先に送れば、いくらでも手に入るものぐらいの感覚だった。
だんだん歳を取るにつれ、人生は有限だとはっきりと自覚する。
カウントダウン始まる前に、あれもやりたい、これもやらねば、心残りはいやだから。
時間の大切さに目覚めるとともに、朝も早くから目覚める、という私の説。

もちろん眠る時間も意味ある時間。眠る時間は世代に応じて十分に取った上で。
寝てから起きるまでの睡眠時間を除く時間を、生活時間と定義して、
生活時間を、意義ある時間として用いることを考えます。

時間という言葉は、2つに使い分けられます。

時間厳守、定刻通り出発しました。
試験時間は90分、上映時間は2時間です。

時間という言葉は、
時間の流れの一点、時刻を指す場合と、
経過する長さ、時間の長さを示します。

一番の理想は、ぱっと寝て、的確な時間良質な睡眠を取り、ぱっと起きる。
起きてから、寝るまでの生活時間が日々充実すること。

□時刻の視点から考える。

⚪︎朝の黄金の時間を確保する。誰にも邪魔されずに、自分だけの自由な時間。
⚪︎そのためにはいつもより少し早い時間に気持ちよく起きる。
⚪︎気持ち良く起きるには、前の晩に「遠足という餌」を用意する。
朝一番に取り掛かる、やるべきことを決めておく。
⚪︎やるべきことに取り掛かり、片付けてしまうことが、
今日もきっちりやりましたと気持良くなり、後の時間も充実させる。
やるべきことをやることを、遠足に行くことだと思う。

□時間の長さという視点から考える。

⚪︎楽しい時間はあっという間に終わってしまう。つまらない、退屈な時間は長く感じる。
⚪︎楽しく感じる時間は、自分が主役、好きでやっている、主体的で、充実している。
⚪︎楽しい時間は、時間を忘れるほどに夢中で集中している時間ということ。
⚪︎難しい仕事も、たいへんなことも、自分ごととして、集中し夢中におこなう。
⚪︎集中できる時間は限られる、時間を小刻みに設定して10分、15分集中だ。
⚪︎難しいこと、たいへんなことほど、できるだけ生活時間の早い段階に片付ける。
先送りにする、本日の生活時間が少なくなる頃まで引き伸ばすと、
自分ごとから、やらされ感満載の仕事に変化してしまう。
⚪︎先手必勝、先ず片付けて、ゆっくり昼寝を楽しもう。

「昼寝して 英気養い ごきげんだ」

ー凡事徹底ー

2014年12月28日 17:42

『一にち一みり』 NO.031

ー凡事徹底ー

先日有名な創業社長のお話を聞いてきました。
行商から会社を立ち上げて60年、会社は一部上場企業へ大きく飛躍。
今では一線を退いて「凡事徹底」を説く日々。
81歳とは思えぬお元気さ。ただ、エネルギッシュというのではなく、
ホワイトボードに書いては消し、書いては消し、次々に言葉がほとばしる。
大きな声で説諭するという訳ではなく、一語一語に想いを込めてお話されます。
凡事徹底、ごく当たり前のことでも、徹底すれば大きな力がもらえますというお話。
すごい人がいるもんだ、わたくしなんてまだまだまだまだ、大きな勇気をいただきました。

最初は一人で会社のトイレ掃除を毎日毎日。
一線を退いた今では毎朝4時半に起床して、5時には決まって近所の公園に現れて、
一人黙々公園を隅々掃除する。

若い頃は、社長が毎日トイレを掃除して、他にやるべきことがあるんじゃないかと、
多くの人に笑われた。
次には、私はやりたくありません、やりませんと大抵抗の日々。
馬鹿だと笑われ、皆の抵抗に遭いながらも、凡事徹底。

やり続けると、一人二人と一緒にやってくれる人が現れる。
共感の輪が大きくなるに従って、さまざまな効能が生まれてきます。
朝一番に体を動かすことの大切さ。
少なくとも良いことを続けている満足感。
会社での役割は違っても、皆で一つのことを一緒におこなう楽しさや一体感。

会社も順調に成長を加速させます。
いつしか、あの社長はすごい人と評価が上がり、
どんどん人が集まってくるようになり、成長の好循環が生まれます。

◇ここでいう凡事とは。

⚪︎ごくありふれたことで、子供でも大人でも誰でもすぐにできること。
⚪︎周りの人や自分にとって良いこと、価値のあること。
⚪︎努力を続けることで進化すること。

◇ここでいう徹底するとは。

⚪︎定期的に、できれば日々おこなう。
⚪︎ずっと、やり続ける。
⚪︎目的を繰り返し確認し、考え工夫しておこなう。

少なくとも、居眠りを徹底する、ということではなさそうです。
なぜ、凡事徹底が良いことなのか?

凡人の私でも、少しはためになることをしようと、毎日走ろうと決心しました。
目的は、健康増進、体力強化、心の鍛錬。

少しづつ走り始めます、毎日。
やがては、今日は体が無理と言っている、無理しちゃ返って体に毒だもの。
だんだん走る日が減ってくる。
最初は10km、タイム見ながらがんばります。
だんだん、わざわざ江戸川まで走りにくるだけだって大したものだと、ゆるーく走る。
当初の目的は何も達成していないのに、形式的に走る形だけを維持しているに過ぎません。

さすがの私も分かりました。
私は良いこと考えて行動を始めるものの、すぐに楽な方、易きに徹底的に流される人だった。
凡事徹底ではなく、易きに徹底だったのです。

凡人とは易きに流れるものと、凡人の私にも分かりました。

□凡事徹底とは。
ほっておくと人は一刻一刻、日々、易きに流れるものだ。
易きに流れることを、とどめる役割が凡事徹底ということだ。
さらには、凡事徹底から得られる、余りある効能も捨てがたい。

よし、凡事徹底という意味はよく分かった、と思う。
心を入れ替えて、いや入れ替えるのは難しかろうが、
来年こそ凡事徹底だ。

「来たる年 易きをとどめる 覚悟する」

ー伝える 伝わるー

2014年12月27日 17:18

『一にち一みり』 NO.030

ー伝える 伝わるー

伝える、伝わるということの、
むずかしさの例えには、夫婦の会話が一番だ。
経験者の誰もが瞬時に理解できる好例だ。

◇お互い同じ目的で仕事をする同士の会話。

デスクまで出かけて行って、お時間あれば、話しがしたい。
ちょうど、会議の合間で空いている、ところで話って何のこと。
これこれしかじか、問題が大きくなりそう、良い知恵を。
そんなことになっていたんだ、たいへんだ。キーパーソンは誰々で、奴に相談解決だ。
力になってくれて、いつもほんとにありがとう。
今度いっぱいやりましょう。
てな感じで、スムースなやりとり。

◇人生の目的は多分共有しているものの、
普段やっていること考えていることが、お互いよく分かっていない夫婦の会話。

家に帰ったとたん、すれ違いざまに。
上司がなんとかかんとか、あったまきちゃったどう思う?
それより明日の会議は俺司会、どうやって進めようか心配だ。
あなただったら、どうするか教えてちょうだい。
明日の会議が、、、ところでさっきの話しってなんだったっけー
聞いてなかった わけ ー

伝えるということは、自分の考えや思いを、
伝えようとする相手に分かってもらおうとすること。

伝える手段は、直接目の前の相手にお話しするか、書いたものを読んでもらう、
ほとんどの打ち合わせや会議は、書いた資料を用意して、口頭で説明しながら進行する。
電子メールやスカイプもものすごく便利なツールだけれど、
双方が発する言葉以上に、コミュニケーションを成立させるために大切な感情を、
伝えるほどには進化していない。
なんといっても目の前で直接説明することが、最も伝わることは間違いない。

ただ、書いたレジメを用意して、口頭で説明してみても、効果の薄い会議も多い。
⚪︎会議の目的を定めて、終わった後の成果を明示する、イニシアティブを取る人がいない。
⚪︎用意のレジメが、シンプルで誰が読んでも分かり易い理屈で書かれていない、意味不明。
⚪︎説明が、用意のレジメの棒読み、お経。午後一番だと子守唄。

伝えようとすることが、相手にきちんと伝わるという結果を生むには、
多くのさまざまな要素がかみ合って成立するということがよく分かる。

◇伝える人は。

⚪︎誰に伝えるのかを予め知る。相手の立場や能力、関心事を調べる。
⚪︎どのような資料が分かり易いか考えて、準備する。
⚪︎説明の方法、質疑の取り方を工夫する。
⚪︎質疑の中から、相手の理解度を把握する。
⚪︎理解の薄い部分には、言い換え、かみ砕き、相手観察しながら理解度あげる。

◇伝えられる人は。

⚪︎先ずは、相手が伝えたい全体像をつかもうと傾聴する。
⚪︎資料に丁寧に目を通す。
⚪︎話と資料から、説明されていないことや、整合性が不明な点など質問しよう。
⚪︎先ずは説明ありがとう、おおむね理解できたけれど、何点か質問するねと質問開始。
⚪︎資料のここは、きっとこういうことを言いたいんだよねと、ていねいな解釈付け加え。
⚪︎徹頭徹尾、協調して分かろうと努力する。

冒頭の、すれ違いざまの夫婦の会話。
こんな手順を踏んでいないのだから、うまくいかなく当然だ。
いやすれ違いざまにしては、上手くいっているとの考えも。

「家族で会議 私議長よ 僕書記だ」

ー気働きー

2014年12月26日 19:47

『一にち一みり』 NO.029

ー気働きー

「気働き」 デジタル大辞泉から
その場に応じて、よく気が利くこと。機転。

社会生活のあらゆる場面、学校時代も仕事もプライベートな時間も、
自分は自分以外のたくさんの人との関係を持ちながら、人生を送っていく。

ということは、周りの人に気を働らいたり、周りの人から気を働かされたりすることが、
生活を送ることそのものということかもしれない。

仕事に限って考えてみよう。

B to C。いわゆるサービス業として、会社や組織が、社会にいる一人一人に、さまざまなサービスを提供する。
例えば、スーパーや居酒屋、医者や介護事業所、美術館や行政窓口などがある。

B to B。会社や組織が、会社や組織にさまざまな付加価値を提供するビジネス。
例えば、商社と物流会社、百貨店と卸売会社、製造メーカーと販売会社などなど。

前者をサービス業と言い、消費者、お客様、ユーザー、カスタマー数々呼び方あれど、
顧客に対する、接客、接遇などの顧客への「気働き」の大切さが強調されてきた。

後者の社員にとって、サービス業に分類されていないからといって、
サービス業的「気働き」は必要ないのだろうか?
会社対会社と言っても、会社が歩いて来たり、価格交渉するわけはない。
必ず人間同士が、会話したり、議論したり、協調したりしながら仕事を進める。
サービス業と同様に、お客様は一人一人の人である、ならば当然「気働き」が大切だ。

こんな風に考えると、すべての仕事をサービス業と言い切っていいと思う。

ここで、気働きとして気持ち良い場合と、そうではない場合を考えてみよう。

もっとうまく気を働かせてよという残念なケース。
⚪︎買う気のないのに、強烈な営業トーク。
⚪︎オーダーの声かけても、私立て込んでます、忙しいんですオーラを放つ。
⚪︎今日はしみじみひとり酒、なのに何かと話しかけられる。
⚪︎神のサービス感心しろと、段取り通りのセレモニー。
⚪︎お似合いですよと言いながら、次のお客を探してる。

気持ちの良い気働き。
⚪︎心から歓迎してくれている、本気が態度で現れています。
⚪︎名前を覚えていてくれた、また今度来てしまうかも。
⚪︎商品に付いて、ちょっと聞きたいと思った瞬間歩み寄る。
⚪︎無愛想そうな親父から、ぼそっと優しい言葉をもらい、いい人なんだと嬉しく思う。
⚪︎今それやって欲しかった、ほんとに絶妙、超嬉しい。

このように書いてみると、気を働かせるということは、ものすごく高度な活動だとよく分かる。マニュアル、均一、標準化がいかに難しいかもよく分かる。
相手の今の気持ちや、して欲しいこと、満足感や期待値などを、
瞬時に見つける人はすごい人。

ある人が言っていました。
人には、自分矢印の人と他人矢印の人がいる。
自分がどのように見られているかを先ず考える人と、
他の人の気持ちを先ず考える人。
100%どちらかにということではなく、人はどちらかに偏っているということ。

自分からという人は、自分がどうしたいか、自分には何ができるかという視点から行動する。
他人からという人は、他の人の気持ちを推量して、他の人の気持ちに合わせて行動する。

気働きの姿勢として正しいのは、他人からの視点で考えるということがよく理解できる。

気働きの上手な人とは、

◇対象となる人の思いを考えて、行動できる人。
◇気を働かせるということが、とても難しいことだと理解している人。
◇人と関わることが好き、常に人に関心がある人。
◇人の気持ちや心に敏感な人。

などの素養がきっと必要だ、さらには、観察力や洞察力も備えなければならない。
でも天性の才というか、教えずともできる人もいそうな気がする。

生まれ持った才能もあれば、後天的に習って、やってみて、覚え、上手くなる人もいる。
何れにしても、人間続けていくためには、気働きを上手に働かせた方が、
自分に取っても周りの人に取っても幸せ度合いが増すことは間違いなさそうだ。

「気働き 妻の期待が 意味不明」

ー工夫するー

2014年12月25日 16:15

『一にち一みり』 NO.028

ー工夫するー

「工夫」 デジタル大辞泉から
よい方法や手段をみつけようとして、考えを巡らせること。また、その方法や手段。
禅宗で、座禅に専心すること。

目的を定めて、目的に達するための方法や手段を考えることが、工夫する。
仕事のシーンでも、遊びのシーンでも工夫することばかり。
正確に言うと、工夫しようと思えば工夫できることばかり。

工夫することと、工夫しないことを考えてみよう。

□工夫しないこと
⚪︎誰かに指示された通りにおこなう。
⚪︎過去から受け継いできた方法の通りに実施する。
⚪︎頭をめぐらせない、考えることを放棄する。
⚪︎自らやらずに人にお願いする、他人に委ねる。

□工夫する
⚪︎誰かの指示よりも、もっと合理的な方法を考える。
⚪︎過去から受けついできたことにも、きっと改善すべき点があると考える。
⚪︎自ら手を下して、試行錯誤して学ぼうとする。
⚪︎想像、妄想、頭をふるにめぐらせる。

どちらが能動的で楽しそうで、達成感あふれ、生産的かは一目瞭然、
工夫するに軍杯上がる。

我々を取り巻く環境はというと、市場原理の名の元に、
お金さえいただけば、あれもやります、これもご用意いたしますという状況。
本当に多くのことやものを、簡単に手に入れることができるようになりました。
これからもこの流れは止まることなく、これでもかこれでもかと押し寄せます。

⚪︎24時間休まず営業する、コンビニやさまざまなサービス。
⚪︎インスタント食品は、あらゆる料理のジャンルのメニューが用意されています。
⚪︎さまざまな専用器具や工具。
⚪︎歩く歩道にエスカレーターにエレベーター。
何時でも、直ちに、便利で、疲れず・・・

少し立ち止まって考えよう。
⚪︎料理。
料理の基礎とメニューに用いられる材料、作り方のいろはさえ学べば、
いくらでも他のメニューに応用可能。だんだん上手になり進化する。
作り方はネットを検索すればさいくらでも手に入る。

素材から家で調理するのが、安心、安全。栄養も失われずにきちんと摂取。

⚪︎専用器具や工具。
ある目的のためだけに用いる道具で、家の中がいっぱいだ。

⚪︎便利な乗物や装置。
現代人は運動量が少ない、運動をやらねばと誰もが思う。
一駅二駅すぐ近くでも、バスや地下鉄すぐに乗り、
階段避けてエスカレーター、エレベーター。
日常生活で運動できるチャンスことごとく逃して、お金払ってジム通う。

このように工夫をしない、あるいは工夫を避ける生活から見えてくること。
ものがどのような材料を加工して作られているのか?
ものがどのような手段や方法で作られているのか?
用意されていることを、どのように用いるべきか?

原理、原則を知らなままに過ごすことになってしまう。
無人島に行ったら即座にアウト。

□工夫することにはこんなメリットが

◇ものごとの原理原則を知る。
◇手間と時間をかけて、技を自分のものに学習できる。
◇安心、安全を手に入れる。
◇費やす費用を低減化。
◇考えをめぐらせる、機転や応用する力が付く。
◇能動的で、楽しく、充実。

もちろん忙しい生活の中で、工夫する、手間や時間をかけていられないシーンは数多い。
工夫すべきは徹底的に工夫して、できない時には便利な物や事を用いる。
どちらの世界も縦横に、自由に選択できる素晴らしい環境に生きていることに大感謝。

「もの作り 早く早くと 朝目覚め」

ー力を入れる 力を抜くー

2014年12月24日 16:20

『一にち一みり』 NO.027

ー力を入れる 力を抜くー

私をすごく遠くから見ても、直ぐに私だと分かると人は言う。
いつもロボットみたいに歩いている、ギクシャクして力が入ってる。

テニスを20年以上やっていても、上手くなったかというとさにあらず。
我流がだめなんで、コーチに手ほどきをとスクールに通ったり、
個人レッスンを受けたりしても周りの人が上手くなるばかり。
ゴルフは3年間試行錯誤を繰り返し、きっぱり私の柄じゃないと諦めた。

不器用、ぶきっちょ仕方がない、歩き、走ることなら俺にもできる。
たまには山に、日常は江戸川沿いをひたすら走る。

楽器を習っても、とにかく力が入っていますねと笑われる。

そこで考えました。私のくせというか、持って生まれた能力は、
何をやるにしても、力を入れることなんじゃなかろうか。
何かをなす、ということは力を入れる、力一杯、力を注ぐことと頭が働く。
そういえば、栓を締めれば回し過ぎ、もう開けれられません。
ドライバーでネジを回すと頭が取れる。

スポーツや楽器の演奏は、頭働かせた結果の身体運動として目に見えわかりやすい。
この身体運動動について考えてみよう。

テニスであれば向かってくる球に向かって、体の全てのパーツが動きを始める。
腰、両肩、首、両足、両腕、さらにはボールを叩き返すクラブをにぎる手の平も。
上手な人は、ひとつの軸を定めて、円運動の中心にだけには力を込めて、
後の全てのパーツの力を開放して、きれいな円運動でボールを返す。
私のばあいは、体の全てのパーツに力が入り、どこも軸、いやどこか軸かが定まらず、
円運動というよりも、円もどきぎくしゃく運動で力任せに打ち返す。

正しくは、軸となる力の入れどころにきちっと力を込めて、
他のさまざまなパーツの力を抜くということだったんだ。

そういえば、地球も太陽も衛星も全てが、円を描いて回っている。
我々の誰もが、地球の中心から引力で引っ張られ、
地球の表面の軌道を動いているのだ。
きちんと、きれいに回ることが自然の摂理。

ここでしばし熟考、待てよシンタイウンドウばかりではっきっとないな。
体の表側、体の動きがぎくしゃくするのは、司令塔、頭の働きにきっと依存している。
わたくしの思考も、ぎくしゃく円運動もどきなんじゃなかろうか。

運動する結果には、体のパーツの重さ、重い順に影響するだろう。
先ずは、最も重要なかなめとなる腰、ここにすべての中心軸となる丹田がある。
次には、両肩、首から上もかなりの重み。
足や腕、手や足先、実際の運動の結果を出すのはほとんどの場合は手。
手は第二の脳と言われる所以。

思考するということは、体でいうところのパーツをどのように働かせることなのか。
思考の前提となる、さまざまな背景が、体のパーツではなかろうか。
背景とは、ご先祖様から受け継いだDNA、後天的な育った環境、兄弟の序列や、
両親の教育、その後の仕事のキャリアや交友関係、諸々により形成される。

自分では、何にでもフラットに取り組め、柔軟性も結構ある方だと思っているだけで、
実は、良くも悪くも背景の影響を強く受けて思考しているということだったんだ。

力を入れるとは、心意気や情熱、熱いというように、姿勢という点からは、
良しとみなされることが多い。

思考する、体を使う場合は、力を抜いて、
軸を一点に定めてしなやかに、むちのようにシャープに振り抜こうと考えた。

「取組む姿勢は いつまでもあおく 情熱込めて力込め
頭と体は 力を抜いて しなやかに」

「これからは これでいこうと 頑固に思う」

ー捉えることを考えるー

2014年12月23日 13:28

『一にち一みり』 NO.026

ー捉えることを考えるー

我々の日常生活では、
自分にもたらされる膨大な情報のインプットと自分が発するアウトプットに終始する。

◇インプット情報

普通に生活するシーンで、リアルな動画として、自分以外の人や物の動画を見続けて、
膨大な情報を受け取ります。この動画には静止画も含みます。

さらには、これだけでは飽き足らず、
仮想の動画として、TV、YouTube、FBなどからの膨大な動画情報も取りにいく。

◇アウトプット情報

一方、自分の姿や態度、発言をアウトプットとして、周りの人々に動画として提供し続けます。
ここまで書いてみて、はたと納得。わたくしの一挙手一投足、発言の数々、
いわばビデオで見る動画のように全てが見られている、全てを見せている。
ビデオレターひとつ取るにも笑顔こわばり、大緊張。
常にカメラが回っていると思うと、家を一歩も出られない、
というわけにもいかず、もう少しなんとかせねばと思ってしまう。

膨大な情報をどのように捉えているのか、捉えるべきなのか少しだけ考えてみたい。

情報には、
◇不特定の人に向けて発信されている情報。

不特定情報は、まさに日々洪水、濁流となって頭を通過する。
次から次へ水があふれんばかりにやってきて、
頭に止めようと思ってもあっという間に流される。

これをなんとかしないと、水流で脳みそ削られる。
もうすでにかなり削られ、つるつるかもしれない。
わたしの頭に入る手前で防ぐしか手はない。
TVやSNSを遠ざける。
仲間と群れずにひとりで家にじっとする。
こんな時間を意図して作るしか方法はない。

そしてもっと大事なことに時間を使う。

情報には、
◇私自身に向けて発信されている情報がある。

もっと大事なこととは、私に向けての情報発信への対応。
そうよ、そこのあなたに話しているの、こっちを向いてちょうだいなというやつ。

私に向けての発信には三種類。

⑴単なる連絡や指示、挨拶。簡単な返事だけでOK。
お先に失礼いたします。いや今日もご苦労様。
いい天気ですね。この天気は今日までらしいよ明日は雨かな。
帰りに卵を買って、洗濯ものを取ってきて。奥さま ラジャー

⑵会話や相談。意見や質疑などの応答が必要な発信。
相手との何どもの言葉のやり取りで、課題解決したりその場を和ませます。
相手は、老若男女、0歳児から90歳ぐらいの幅、当意即妙、機転を利かせて。

⑶相手と応答する中で、何かを訴えている、何か言いたそうだ、という発信。
これを受け取ることが最も大切なお仕事。

自分に発信しやすい環境を整えてゆる〜く発信するように相手に促す。
先ずは捉えることに徹する。
捉えるとは、五感、主には聴く、見る機能を駆使して、相手の想いや考えを理解すること。
聴く見る姿勢は、相手と対等、相手を尊重。
うなずき、同調する。
誘導、励まし、評価、アドバイスは、その後にゆっくりと。
引き出し全開で対応だ。

このように捉えられる情報を選別して、
最も大切にすべき捉えるべき事に多くの時間を割り当てる。

有限な時間、情報の洪水に不用意に身をまかせるのではなく、
少し離れたところで、自分がセレクトした大事な情報に、
丁寧に向き合うことが大事だな。

「声かかり 頼られてこそ われ嬉し」

ー学を学ぶー

2014年12月22日 14:31

『一にち一みり』 NO.025

ー学を学ぶー

有名都立高校の復活という記事を読んで。

記事
◇教師が一方的に教えるのではなく、生徒同士、あるいはグループで解決する。
◇大きな課題を細分化して、自分達で解決させる。
◇細かくデッドラインを定める。
◇グループメンバー全員が役割を持ち、責任を負う。
◇授業に抵抗なく入れるように事前課題は設けない。
◇先ずは全体の意味を理解させる。
◇発表する機会を多く持つ。

⚪︎教師は先ず「質問」というボールを投げる。
全員の考えるスイッチに点火する。

⚪︎1人に向かってではなくペア、あるいはグループへ。
俺一人では心配だ、一緒に考えてくれる仲間がいると心強い。
気になる子とペアであればやる気百倍。

⚪︎大きな課題を細分化。
答えられる範囲や条件をせばめることになり、
難問を沢山の易しい問題に置き換えること。

⚪︎細かく時間を区切る。
他のグループとの競争意識ががぜん湧く。
短時間に課題に集中。
細かく区切ることで、何度も勝敗の機会が与えられる。

⚪︎全員に役割と責任。
一人としてサボる人は出ない。
自分の居場所がある安心感。
なんとかメンバーの役に立ちたい、ほめられたい。

⚪︎事前課題なし。
課題と聞いただけで暗くなる。
やる人、やってこない人でスタートラインに大きな差。
ヨーイドン、皆で一斉に駆けだすことに、公平感?

⚪︎全体を理解させる。
例えば、歴史の年号覚えるよりも、時代がどんな変化を遂げてきたのか、
大きな流れをつかむことから始めよう、大正解。

⚪︎発表する場をたくさん設ける。
発表をさせられると思うだけで、さらにさらに深くさまざま考え始める。
課題に対して、幾重にも深く考え、構成を考え、組み立てる。
隣の人の切り口とかぶりたくない、俺流の打ち出しを考えよう。
皆がボケを期待する、これにもきちっとお答えしたい。
次は俺の番だぜ緊張するな、制限時間一発勝負、終えればやったぜー達成感。

この一連のプロセスを踏むだけでも、大きな成長のキックとなる。

まさに、Question and Answer、クイズ大会。
生徒同士、先生交えて、大きな声を交わして、躍動感あふれ、
笑いあふれる光景が目に浮かぶ。
実際には、課題を教室の四隅に張り出し、代表が問題を覚えて皆に伝言。
教室中を走り回ります。
まさに生徒が主役で、体を張って、頭駆使して、問題解決。
四角四面で覚えるよりも何倍もの効果。
生徒同士、先生含めて仲間意識が大いに芽生え、忘れられない仲間ができる。

当初は、この若い女性の先生、さまざまな批判にさらされ、大いに抵抗を受けます。
ただ、6年間の一環教育の場で、中学で英語劇を授業に取り入れ大成功をおさめている
先生の後押しもあり、今に至ったということ。

この一連の方法をどう見ますか?
私は、学校だけの世界ではなく、社会のあらゆる場で応用可能だと思います。

会社でよくある会議の形。誰それが一方的に話して、いつも決まった人しか質問せず、
他の参加者は分かったのか、分からなかったか分からずに、セレモニーが無事終了。

家庭や職場、リハビリ施設や介護施設、
もちろんあらゆる学びの場で取り入れることができると思います。

かつて、旧制高校生ががデカンショ節というのを、高歌放吟したそうです
辺り構わずに大きな声で詩歌などを歌ったということです。

デカンショとは、諸説ありますが、
哲学者、デカルト、カント、ショーペンハウエルから取ったそうです。

そのショーペンハウエル先生曰く、
「最初は笑い者にされる、次には抵抗に会う、成功するとパッと人が集まる。」

ここで、二つの事を学びました。

学ぶことひとつ取っても、工夫することで劇的に効果を発揮する、幾らでも変化が可能。
きっと他の分野でも、新たに工夫できる領域は無限大。
しめしめ、考える分野が広がった。

もうひとつは、新たな取り組みには必ず壁ができるということ。
バカでもグチョクでも信じた道をやり続ければ、壁は突破できるのだ。

「工夫して 試して失敗 明日の糧」

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